司法書士の加陽麻里布です。
本日は話の中で電子署名を知っていますか?ということを聞かれました。
クラウドサインなどの電子契約が急速に普及していますが、電子契約のなかでも重要な技術が電子署名になります。
電子署名は電子データが改ざんされていないことを証明するためのもので、電子署名をすることで第三者機関が本人確認を行ったうえで、発行する電子証明書が埋め込まれることになります。
少し複雑ですが、電子署名がされているということは、正しい相手がちゃんと見ているということができると思います。
では、実際に電子署名はどの様な技術に基づいているのでしょうか?
本当に本人が確認しているのか気になるところです。
ここで登場するのが公開鍵と秘密鍵というペアとなるパスワードに該当する鍵です。
公開鍵を使って暗号化すると秘密鍵でのみ暗号解除できます。
秘密鍵はその名の通りかけた本人しか知らない鍵ですので、機密性が確保できます。
反対に、秘密鍵で暗号化すると、公開鍵でのみ暗号解除できます(ペア)。
公開鍵はその名の通り、知られる前提であるため、機密性は確保できません。しかし、鍵はペアですのでA の公開鍵で復号できたというのは、 このデータは間違いなくAのもの であり、内容は改ざんされていない正しいものだということができます。この技術が電子署名に含まれているという事です。
とても複雑に感じますが、言われてみればそうかなという感じです。
電子署名も増えてくると思いますが、その背景にこういう議論があるんだなということは豆知識として知っておいても良いかと思いました。
あさなぎ司法書士事務所
かようまりの