司法書士の加陽まりのです。
法人の設立といえば、株式会社や合同会社多いのはご存知の通り。しかし、世の中には様々な法人があります。学校法人、社団法人、政党も法人です。そんな中で本日は宗教法人の設立について記載します。
私は以前に宗教法人の設立のPJに加わったことがあります。その法人は1000人くらいの信者さんがいるキリスト教系の教会でした。私は今までの人生で宗教や教会には全く縁がなく、教会に行ったときに、気持ちが晴れやかになったのを思い出します。
そのPJは先方の事情で現在は停止しておりますが、その時の知識をご紹介していこうと思います。
①宗教法人の設立は大変!
宗教法人は税金面で大きな優遇があるとともに、憲法で保障される信教の自由を体現する場所であり、大きく保護される団体です。
そのため設立はとても大変です。一般の法人ですと1か月もかからずできてしまいますが、宗教法人は3年ほどの時間がかかります。それは、行政としても当該宗教団体がしっかりとした活動を行っているかを長い時間をかけて観察する必要があるためです。宗教団体としては定期的に行政に報告をする必要があります。
②設立のための書類が膨大
株式会社と比較しても用意する書類は膨大で特殊性があります。施設の図面、儀式の写真、信者名簿、機関紙などここでは紹介しきれない色々な書類の提出が求められます。
③要件も簡単ではない
信者の数も最低50人からで、また施設も原則自己所有する必要があるなど要件も大変です。学校法人も施設は自己所有となっていますが、安定した経営のためこの様なルールがあるのでしょう。
さて、宗教法人を作るメリットですが、この時痛感したのは、法人として契約ができるということでした。宗教法人を設立する前は、キリスト教の場合は長老さんが個人として色々契約する必要があるようで、経済的なリスクを負うことになります。もちろん、法人化後は様々なルールも求められますが、このほかにも大きなメリットがあると考えられます。
宗教法人設立のご相談も
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