司法書士の加陽麻里布です。
Qちゃんの愛称で親しまれたオリンピックゴールドメダリストの高橋尚子さんが自動車メーカーのスズキで社外取締役に就任したというニュースが流れてきました。
選任理由は
スポーツ分野の第一線を退いた後も社会貢献活動に従事してこられた経験から、助言や指摘をいただくため
ということです。
これに対して、否定的な意見もちらほらとみられます。スポーツ選手が上場企業の取締役に就任することに対して、客寄せパンダなどの意見が見られました。
このような意見に対しては全く気にしないで良いかと思います。
そもそも、そのようなコメントをしている人はどのような見識の人間なのか疑いたくなってしまいます。あなたたちはどれだけの見識とキャリアをもっているのでしょうか?
高橋尚子さんほどの様々な経験をしてきた人がどれほどいるのでしょうか?
オリンピックのゴールドメダリストとして、圧倒的な努力をしてきたことは言うまでもなく、コメンテーターなどマルチに活躍し、その中で、見聞きしてきたもの、培った世界的な人脈などを考えると、まったく素晴らしい人材と思います。
百歩譲って、客寄せパンダということについても企業として注目を浴びるのでしたら広報の視点からも成功と言えます。
ちなみに、高橋さんはすでにスターツコーポレーションの取締役を務めています。
スターツ社の有価証券報告書から役員経歴を見ると以下のようになっています。
取締役 高橋 尚子 1972年5月6日生
2000年9月 シドニー五輪女子マラソン
金メダル獲得
2000年10月 国民栄誉賞受賞
2013年6月 公益財団法人日本陸上競技連
盟理事就任
2021年6月 公益財団法人日本陸上競技連
盟常務理事就任(現任)
2022年6月 当社社外取締役就任(現任)
競技団体の役員として組織運営にも関わっており、ガバナンスの基本も理解していると思われます。
高橋さんへの批判は何か、嫉妬のようにも感じられてしまいます。
高橋さんには今までの経験を活かして十分に活躍してほしいと思いました。