司法書士の加陽麻里布です。
みなさんは自分の仕事の歴史をご存知でしょうか?
農業や、建設業など古代から続いている仕事はイメージがしやすいと思います。
ちなみに、日本(世界とも)で一番古い会社は578年創業の金剛組と言われています。こちらの会社はは建設業で聖徳太子によって百済から招かれた金剛氏によって創業されています。
私は司法書士として仕事をしていますので、司法書士の歴史については当然興味があります。金剛組に比較したらとても短い歴史ですが、今回は司法書士の歴史について記載してみたいと思います。
- 1872年・・・代書人制度の誕生・・・太政官無号達で司法職務定制が定められる。証書人、代書人、代言人が定められました。これらは、公証人、司法書士、弁護士として現在に続いています。
- 1886年・・・登記法がに制定される。これは大日本国憲法より先に制定。境界問題等土地に関する争いは過去からあり、登記制度の確立は明治政府にとっても大事な事項だったと考えられます。ちなみに、登記法はわが国最初の法律とされています!
- 1919年・・・司法代書人法・・・代書人が司法代書人として法定化されました。同時に一般代書人、現在の行政書士についても定められました。
- 1935年・・・「司法代書人」から「司法書士」に名称が変更になりました。
- 1950年・・・新憲法のもとで、新司法書士法制定 により官の全面的な監督権が廃止さ、司法書士会の一定の自治が認められました。
- 1978年・・・司法書士の国家試験が導入された。
- 2002年・・・簡裁訴訟代理等関係業務規定・司法書士法人等が創設されました。
簡単に並べるとこの様な感じになります。
この中で気になったのは、1978年まで国家試験がなかったようです。それまではどうやって選ばれていたのかは謎でした・・・・
また、明治期や大正期には『登記茶屋』というものがありました。茶屋?これはなんでしょうか?当時登記には時間がかかったので、依頼人は登記が完了するまで時間をつぶす必要がありました。そのため、代書人が茶屋を開いて、食事やお酒まで提供していたようです。それが代書人の思わぬ副収入にもつながっていたとのこと。時代ですね!
皆さんも是非、自分の職業の歴史を調べてみると思わぬ発見があるかもしれません。
Youtubeもご覧いただければうれしいです。
666# 【代書人とは?】司法書士の歴史について 【太政官無号達】
あさなぎ司法書士事務所
司法書士 加陽麻里布