司法書士の加陽麻里布です。
今回は有限会社についてお話しします。
みなさんも街中や仕事で有限会社を見たことがあるかもしれません。実は、有限会社は2006年の会社法により新規の作成は不可能になっており、過去のものが残っているだけの会社となっています。
では、有限会社とはどういったものだったのでしょうか?
まず、簡単に有限会社の組織を見ていきましょう。
社員・・・50人以下で有限責任社員のみ
取締役・・・1名以上
監査役・・・任意
会計監査人・・・設置不可
社員総会・・・なんでも決められる
次に、資本金は300万円以上となっています。当時は株式会社の資本金は1000万円以上であったため、比較的手ごろに作れる会社ということで重宝されました。
また、出資持分については公開は不可で、承認された人の中で持たれるということで閉鎖的な会社といえるでしょう。
この様な有限会社ですが、今となっては、どれも社歴があるということでM&Aの世界では高値で売買されることもあるようです。
使っていない有限会社をお持ちの人がいたら調べてみてはいかがでしょうか??