司法書士の加陽麻里布です。
本日は、色々と調べていて偶然見つけた香港の裁判官について記載していきます。
ご存知の通り、香港は1999年までイギリスの植民地であったため、言語、文化、金融など様々な部分でイギリスの影響を受けています。
裁判制度についてもイギリスの影響を受けています。
まずは裁判官の格好です。法廷においては裁判官だけではなく、弁護士や検察もかつらを着用します。フルボトムウィッグと呼ばれるもので、歴史と伝統を表し法廷の威厳を高めるものといえます。もちろん頭に毛があっても着用します。。。
また、このかつらですが、刑事事件においては裁判官の顔が分からないので報復を受けにくい、人種差別を防ぐ、年齢が分かりにくいなど実用的な理由もあるようです。
ちなみに、女性もかつらをかぶっている写真がありましたので、男女に関係なく着用するようですね。
本場のイギリスでは民事裁判では廃止されているとの話もありますが、香港ではその伝統をいまだに残しているようですね。
次に、最高裁判所にあたる、終審法院ですが、なんと外国人の判事が大量にいます。加外国人判事ということで、判事の多くが外国人となっています。
以下のサイトで確認できます。
https://www.hkcfa.hk/en/about/who/judges/npjs/index.html
これは、香港返還に際して、中国の法制度が遅れているということや、、欧米のの資金を呼び込むための安心感を与えるために外国人判事の制度が交渉の中で導入されました。
現在、香港の一国二制度に大問題が発生しており、この外国人判事の行方も気になるところです。
元植民地ならではの香港の裁判、機会があれば一度見てみたいものです。
あさなぎ司法書士事務所
かようまりの