司法書士の加陽麻里布です。
最近目にした記事で司法試験の受験者が大幅に減少しているというものを見ました。
確かにかなり減少しています。
人数はyoutubeでも取り上げております。
あらためて、思ったことを書き留めてみます。
もともとは弁護士をどんどん増やしていこうということで、司法試験の改革や法科大学院が出来ました。
しかし、急速に弁護士が増えて、「食えない」弁護士が出てきたことや、会社を辞めてロースクールに入ったものの、合格できないなど新たな問題が出てきました。
もともと、アメリカのように試験は易しくして、市場で競争するというものが根付ききっていない日本です。
しかし、市場で競争と言っても、裁判が増えすぎればそれは本当に健全な社会なのかという疑問もあります。
日本人はどちらかと言うと調整型で、争いを好まない民族性であると思います。
結果として裁判などの司法が身近なものになっているかと言うとなっていない現状。
国も法科大学院の定員を調整するなどして弁護士の人数を再び減少に舵を切っています。
司法試験の受験生はほとんどが法科大学院の修了生ですので、弁護士になりたい人が減ったということもあるでしょうが、国がコントロールしているともいえるでしょう。
となると、やはり弁護士を増やすといった政策は失敗だったのでしょうか?
同じことは公認会計士にも起こりました。公認会計士を増やすと言って一瞬増えましたが、結局は減少に転じました。
専門家を増やすというお題目は色々なところで聞きますが、いざ増やすというのは本当に難しいし、実際はそこまでのニーズは社会にはないのではないかと感じました。
かようまりの