司法書士の加陽麻里布です。
本日は同じ資格試験である公認会計士の終了考査のお話しを記載したいと思います。
2020年4月17日に公認会計士の終了考査の合格発表がありました。
合格された方はおめでとうございます。
この終了考査に異変が起こっているようです!
私も仕事柄公認会計士の人と付き合いが多いですので、気になってみてみました。
終了考査というとなんだろう?と思う方もいるかもしれませんので、まずは公認会計士へなる道のりを説明していきたいと思います。
①第一関門は短答式試験
短答式試験は12月と5月の年2回行われるマークシート式の試験です。科目は会社法、管理会計論、監査論、財務会計論となっています。
一度合格すると2年間免除することができるので、論文式3回を受験する権利が得られます。
論文式は1年に1回8月に行われます。
科目は財務会計論(簿記・財務諸表論)、管理会計論、監査論、企業法、租税法が必須。さらに、経営学、経済学、民法、統計学 からこの科目から1つ選択となっています。
③実務補修
論文式試験に合格したからといってすぐに会計士になれるわけではありません。その後、2年の実務経験と3年の実務補修が必要です。
実務経験はその名の通り、監査法人、会計事務所、事業会社等での実務をやることです。実務補修は補修所と言われる学校に通うのですが、平日夜や、土日に行われます(合宿もなるようです)。
④終了考査
実務補修所の卒業試験が終了考査になります。
この終了考査に異変が起きています。
昨日発表があった、2019年の終了考査は1896人が出願、854人合格ということで合格率45%になっています。
なお、2018年は56%でした。
どこがい変化と言えば合格率です。
2017年から以前の合格率は、69%、70%、72%、71%ということで、明らかに昨年から合格率が激減しています。
理由としては、より、厳しくフィルタリングする、税理士会との調整ですとかいろいろと言われているようです。
かつては、普通にやっていれば受かる試験が、今は相当厳しい試験となり、公認会計士へのハードルがますます高くなっているようです。
いずれにしても合格された方はおめでとうございます!