司法書士の加陽麻里布です。
昨日はTOBについて記載しました。今回はMBOについて記載させていただきます。
MBOとはManagement Buyout(マネジメント・バイアウト)の略です。
TOBもMBOも広い意味で企業再編、M&Aの一つといえますが、その内容は全く違います。
MBOは経営陣による企業の買収になります。
上場会社のように株主が多く存在する場合、経営陣といえども自由に意思決定ができない場合があります。
株主はどうしても短期的な経営成果を求める傾向にあり、上場会社ともなれば四半期決算もあり、中長期的な視野にたって経営を行うことが難しい場合があります。
また、上場会社は常に第三者からの買収の危険にさらされます。もちろん、良い買収、悪い買収がありますが。。
せっかく上場してもったいないとも思われますが、上記の様に考える経営者もたくさんいるようですね。
ソフトバンクグループや米テスラなどはMBOのうわさが出たこともありました。
一方で、MBOをする場合は通常、巨額の現金が必要になることが問題になります。
金融機関などの支援を仰ぐ必要があります。
また、買取価格によっては既存の株主との軋轢を生む可能性があります。
なお、日本では吉本興業などもMBOで上場廃止になっています。
経営にかかわると色々な用語が出てきますが、最低限のことは知っておかなければいけませんね。
このブログでも経営に関する用語も紹介し続けられればと思います。
あさなぎ司法書士事務所
かようまりの