司法書士の加陽麻里布です。
本日は、司法書士の歴史うんちくの話です。
以前、Youtubeでも司法書士の歴史について取り上げさせていただきました。
そのなかでも印象的だったのが登記茶屋です。
登記制度は非常に古く、明治時代に遡ります。最初の法律は登記法ともいわれるくらい歴史が古いです。
しかし、登記といっても今の様にシステマチックに出来るものではなく、登記担当の職員が人的作業で登記を行っていたと思います。
そのため、登記一つが完成するのに膨大な時間がかかったことが予想されます。
申請人は登記所に行き、何時間も登記が完了するのを待ったと言います。
交通機関も今の様に発展していなかったので、何度も往復するという感じでは無かったのでしょう。
そんな、登記を待つ人々の憩いの場が登記茶屋です。
写真のような立派なお茶屋さんどのようではなかったと思いますが、登記所の近くには多くのお茶屋ができたと言います。その経営を司法書士(代書人)が行っていたという事です。
いまは、飲食店を経営する司法書士もあまりいないと思いますし、シナジー効果もなかなかありませんが、当時はまさにシナジー効果があったと言えます。
お茶だけでなく、お酒や食事も振る舞い、それ自体も大きな収入になっていたと思います。
「登記しに行く」といことが、まさに一大イベントだったと言えますね。
古き良き時代のお話しでした。
私も簡単にはお店は出せませんが、一日店長などで登記茶屋をやっていきたいと思います。
あさなぎ司法書士事務所
かようまりの