リストリクテッド・ストック(譲渡制限付株式)とは
司法書士の加陽麻里布です。
本日は、最近増加中のリストリクテッド・ストック(RS)について記載したいと思います。
何回かのシリーズにします。
譲渡制限付株式(RS)とは、平成28年の税制改正で可能になった株式報酬制度です。欧米ではすでに普及していた制度ですが、遅ればせながら日本にも導入されました。日本ではストックオプションが株式報酬としては有名ですが、RSも増加傾向です。
RSを発行するには、会社は、取締役会の決議に基づき、定められた範囲内での金銭報酬債権を役員等に支給します。その金銭報酬債権を現物出資し、会社はその見返りに譲渡制限付株式を役員等に割り当てます。当該株式については、一定の期間、譲渡制限をつけます。
所定の期間が過ぎれば割り当てられた役員等は株式を売却することができます。
少しわかりにくい制度ですが、この制度により、役員等は中長期的に株式を保有することになり、中長期的な視点で会社を経営することが可能となると言われています。
基本的には役員に対して割り当てられるケースがほとんどです。
さて、このRSですが、ストックオプションと比較することでその特徴が良くわかると思います。
それについては次回記載していきたいと思います。
あさなぎ司法書士事務所
かようまりの